2015年10月02日

楽器編成を考える

 久々のこのカテゴリになりますね。もし心待ちにしていらっしゃる方がいるとすればあまりにも不定期連載すぎて申し訳ないですm(__)m

 今日は編曲の際の楽器編成について考えたいと思います。
 一口に編成と言ってもジャンルによってまったく違うのが実情です。ですから一般的に、そのジャンルに長けた人なら別のジャンルの編成についてはあまり知らないものと思われます。ならば編曲できないということになるのでしょうか?
 実はそんなこともなく、違う畑なのに他ジャンルの曲を平気でアレンジできる人がいるのも事実です。慣れの部分も大きいのですが、ちょっと勉強するだけでどうにでもなることだったりするんです。

 まずは様々なジャンルの曲をたくさん聴くことです。当然のことながら全てのジャンルを網羅するのは不可能なので、有名なジャンルのみで構わないと思います。本来はそれぞれのジャンルに確固たる定義があり、音階であったりリズムであったりで分類されるのですが、まぁ今日の内容は楽器編成についてなのでそれは割愛します。興味のある方はWikiの「音楽のジャンル一覧」をご覧になっていただければと思います。あまりの数にビックリしますよ。

 次にするのは、さらにしっかり聴くことです。つまり「耳コピをするつもりで聴く」ということですね。楽譜に起こす必要はありません。どんな楽器がどんな音で鳴っているかというのを確かめながら聴くようにします。できれば、弦楽器・管楽器・ギター・ベース・シンセサイザー・ドラム・パーカッション等に大別し書き記していくと、後々比較できるかと思います。

 その後の段階では、それぞれの楽器がどのようなリズムで鳴っていたかというのを思い起こします。案外これがジャンルを特定するのに重要なポイントだったりします。同じ楽器でもジャンルによってはまったく使われ方が違うからです。よく「リズムを採るのが苦手」という人がいます。NIFTYのFMIDIの時代にもかなり聞かれたお悩みでした。楽譜にするのは音楽の知識が無いとかなり難易度が高いことかもしれませんが、大抵の人はそのリズムを口ずさめるのではないでしょうか。口ずさむ際に、指で机を4分音符のリズムで叩いて合わせる…というようなことをすると案外理解できるものです。ぜひやってみてください。

 さて、ここで問題が発生します。そう、楽器の種類が不明という問題です。上に書いたのは「様々なジャンルで鳴っている様々な楽器の種類がある程度頭に入っている」というのが前提なのです。得意ジャンルがある人なら他のジャンルで使われる楽器の音色はおろか名前すら知らないという場面に遭遇するかもしれません。何も実物を見たり調べたりしなくても、我々にはDAWという強い味方がいるではありませんか。付属のマルチ音源あたりを引っ張り出して全部聴いてみましょう。鍵盤を叩きながらいろいろなリズムで演奏してみましょう。そうやって楽器の種類を覚えていくのも現代の勉強法だと思いますよ。
 ちなみに、小学生の吹奏楽部員に楽器の種類を教えるときは「○○って音で鳴るのがこの楽器で名前は***」というように、オノマトペと名前を併せて解説するのが基本です。割と有名な文言ですけど、「ボンって鳴るのがコンガ。コンって鳴るのがボンゴ」というのは素晴らしき覚えやすさですよね。

 ってな感じでそれぞれのジャンルに合った楽器編成を決めていきます。音色を聴いて「この音おもしろそうだから入れてみよう」という打ち込み方もあるとは思いますが、大まかな編成は確定しておいたほうが無難です。おもしろそうな音色はユニゾンなりレイヤーなりで使ってもいいでしょう。POPSならレイヤーも含め20トラック前後が普通だと思います。以前書いた「ドラムスを分ける」とか「ストリングスを分ける」とかも考慮するともっと増えます。PCのメモリが重要な理由も納得いただけますよね(^-^;。

 蛇足。吹奏楽の大編成なら55人、オーケストラの四管編成なら100人前後と、とてもじゃないですけどDTMで再現できるようなパート数ではありません。16パート時代のMIDIではとてもオーケストラと呼べるようなものではありませんでした。言葉は悪いですがスカスカの演奏にしかならないのですから。
 とは言え、音源が進化したこの時代であっても、レイヤーは必要です。100パートなんてのは現実的ではないですが、それでも個々の楽器の音色に厚みを持たせるのはマニピュレイターの宿命ですね。そこらへんも含めて編成を考えていくと、これが意外に楽しかったりするマゾヒスティックな自分も見え隠れする今日この頃。


posted by あずぷろスタッフ at 03:11| 秋田 ☔| Comment(0) | DTM・打ち込み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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